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仙台文学館「佐伯一麦、熊谷達也、池上冬樹」3氏のトークイベントに参加

前の記事でご紹介した、2月18日の仙台文学館での、佐伯一麦(文学館長)、熊谷達也、文芸評論家の池上冬樹の3氏による、トークイベント、『北根ダイアローグ2024 「仙台の文学 むかし・いま・これから」』に行ってきました。

佐伯館長以外のお二人の話は、初めて聞きましたが、旧知の間柄三人の登壇者ということで、ざっくばらん、なごやかに、仙台の文学シーンの流れの話が聞けました。

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三浦明博著『逝きたいなピンピンコロリで明日以降』を読みました

三浦明博著『逝きたいなピンピンコロリで明日以降』を読みました。

1959年生まれの著者が、シルバー世代の関心事を人情話に仕立て、まさに泣き笑いの短編7編。

登場人物7人に、直接のつながりはないものの、全編を読んで初めて、じわじわと心に沁みて来る構成になっています。

舞台として、西公園や小松島、台原など仙台の地名が出てきます。以下、ちょっとだけネタバレあり。 “三浦明博著『逝きたいなピンピンコロリで明日以降』を読みました” の続きを読む

佐藤厚志著『象の皮膚』を読む

佐藤厚志著『象の皮膚』を読みました。

アトピーの症状に悩み、差別を受けて孤独だった女性が、職場の中で、次第に自立に向かうお話。

病気にまつわる偏見・差別の言葉と、主人公の職場に現れる、クレーマー達の鮮烈な描写に、たじろぎながら、最後、ぎりぎりの解放感で、非常に心揺さぶられる作品です。以下、ネタバレあり。

初出は新潮2021年4月号。

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熊谷達也著『孤立宇宙』を読む

熊谷達也著『孤立宇宙』を読みました。

これまで野生動物、猟師ものや、時代小説、仙台・宮城を舞台にした人間ドラマ、そして最近ではロードバイクをテーマした作品など、様々なジャンルを書いてきた著者ですが、ついに、元数学の先生らしく、SFの分野にも進出。

猟師から量子に飛びます。

いきなり464ページの長編。以下多少、ネタバレあり。

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