伊坂幸太郎著『フーガはユーガ』が、今年2019年の本屋大賞にノミネートされています。
既に2008年に『ゴールデンスランバー』で大賞を受賞しているほか、毎年のようにノミネートされる、全国の書店員さん一押し作家とってもいい、伊坂氏。
今回の作品は、ひさびさに、読者おなじみの「伊坂ワールド」の詰まった作品で、2回目の大賞授賞が期待されるところです。
双子のトリック、痛々しい犯罪とそれへの挑戦、つらい運命の交錯、言葉遊びなど、一気に読ませてくれます。
仙台の榴ヶ岡公園ほか地元を舞台に、けっこう生々しい場面もありながらも、くどくなく、乾いた読後感が不思議ですね。
2019年本屋大賞の投票は、2月28日で締め切られ、4月9日に大賞の発表があります。