雪の中で、崩れた壁と噴出するガスに呆然としていた日から半年経ちました。紙一重で、こうして生きているのは、何か意味があると思うことにしています。
海外を含め日本国民や先輩、昔の同期生などに救われて、なんとか前に進めています。感謝に絶えません。物は失ったけれど、ひとの気持ちというものに気づくことができました。ありがとうございました。
さて、未だ復興が進んでいない状況を伝えるために、繰り返し、瓦礫の山、津波や家が壊される映像が流されます。それは被災地「外」の人たちに、伝えるためには必要だと思いますが、自分的には、正直、もう見たくはないです。
全国向け放送では、検証、調査、報道が、これからも必要です。が、ローカル被災地向けでは、いろいろな感情を吐き出させるメロドラマとか、いじりでない、お笑い番組をやってもいいのではないかと思います。はっきりと「もう津波の映像や写真は見たくない。楽しいものを見たい」とインタビューで答えている人もいました。
つらいとか、悲しいとか、希望を持てないという普通の感情を、マイクを向けたり、記者が取材したり、「逆に勇気をもらました」で終わる予定調和の番組では、吐き出すことができず、救えないと思います。
直接的なケアと同時に、仮設などにはテレビが必ずある。ローカル局は、キー局全国向けだけでなく、被災者向けにもっと感情を昇華させる番組作りをしてはと思います。
一方、支援してあげたいが、何をしてをいいか分らないという篤志の方には、義援金の寄付をお勧めします(来年3月まで受付が延長になりました)。多額でなくていいのです。自治体にはシンプルな基準で速攻で分配することを希望します。
このブログでも「遅い」とかいろいろ文句を書いていますが、生活不安を抱えてる人に直接届くのは、結局、赤十字等の義援金です。たとえ遅れても、もっとも個々の人が助かるものだと思います。
とりわけ、沿岸部では、収入源の喪失に加え、自分の食べる分などを自給自足していた方には、それを絶たれたことが、一番堪えているはずです。当面は現金ですが、さらに畑仕事とか、家庭菜園でもいい。自給自足につながるような仕事や作業が可能な環境にできれば、こころの不安も少し解消されると思うのですが。
9/11東日本大震災半年。被災者向け番組は?
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