7月5日以降、活発化した梅雨前線の影響で、10日間で800-900ミリの雨量を記録した九州地方を中心に、西日本各地で大雨が続いていたところに、13日、7月としては最大級(一時中心気圧945hp、最大瞬間風速50m)の台風4号が接近、沖縄から九州、四国地方に記録的な強風と豪雨の被害をもたらした。
14日からは台風は東寄りに進路を変え、太平洋沿岸を東進、関東、東北にも大雨をもたらした。16日までに、全国で死者・行方不明者6人、怪我人90人、家屋の全半壊36戸などが報告されている。また全国的に、鉄道、空路の運休も相次ぎ、道路の寸断により、九州の山間部では孤立する集落もあった。
さらに、台風が東に去ったばかりの16日の祝日午前10時13分、新潟県中越沖10km、地下17km付近で、マグニチュード6.8の地震が発生、新潟県の柏崎市、長岡市、刈羽村、長野県の飯綱町で震度6強、と両県を中心に大きな被害に見舞われた。
17日朝までに、死者9人、負傷者900人、家屋の全半壊450戸、避難世帯が1万人を超え、柏崎市周辺では、電気、ガス、水道が全面ストップのほか、鉄道の在来線、高速道路、国道のなどの寸断で、山間部では孤立する集落もでている。さらに、同日夜にも震度6弱の余震があり、また17日から雨模様となっているため、被害の拡大が心配される。また、東京電力の柏崎原発では、変圧器が火災を起こしたり、放射能を含む冷却水が少量ながら海に流れ出るなどの事故も起きている。
宮城県関係:
県内では、14日夜から15日にかけて台風接近に伴い、風雨が強まり、降り始めから2日で県南で250ミリ、仙台でも100ミリ近い豪雨があり、白石の山間部では道路の寸断により、孤立する集落が出た。中越地震の方は一部で震度3程度と大きな影響はない模様だが、16日23時に京都府沖を震源とする別の地震(M6.6)があり、こちらも県内各地で震度3と落ち着かない日となった。
#被災地のみなさんにはお見舞い申し上げます。
それにしても、大雨とは言っても、四国のダムが貯水率が1日で50%から100%になるなど、凄まじい雨だった模様。地震の方は中越沖で3年前に大地震があったばかりなのに。。。それと、報道はあまりされないだろうけど、京都府沖が震源なのに、その付近は震度1、数百キロ離れた東北や、北海道が震度3-4となる地震の方も不気味だ。
(追記7/18)これは、異常震域と呼ばれるもので、京都沖の場合のように震源が地下370Kmと深い、深発地震の場合起きるそうです。