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台風12号による豪雨と深層崩壊等で紀伊半島で甚大な被害

台風12号による被害を受けた方々にこころから、お見舞い申し上げます。

記録のために書いておきます。2011年8月30日から9月4日かけて、西日本を半径500kmという強風圏を持つ大型台風12号がゆっくりと北上したため、猛烈な雨が紀伊半島方面などで長く降り続き、中には総雨量が2000ミリという地域もあったそうです。

このため、山間部の地層の割れ目などに大量の雨水が蓄積、ついには深部の岩盤までも浮力て浮いてしまい崩れ落ちるという、「深層崩壊」が発生しました。


さらには、大量の土砂が山間部の渓流を下ったために水位が異常に上がって、川沿いの村落などの住居を破壊したり押し流し、三重、奈良、和歌山3県を中心に、全国で死者行方不明者が100名を越える未曾有の台風災害となってしまいました。

また、9月10日現在でも決壊の恐れがある土砂による堰き止め湖が数箇所あり、次の大雨が来る前に、なんとか水位を下げる工事が可能になるよう、天候回復を祈るのみです。

さて、深層崩壊は、大雨のほかに地震により発生する場合もあるそうです。

さらに今年の全国各地の地震の発生と、年々巨大化する台風やゲリラ豪雨は、他の地域でも、深層崩壊が発生しやすい条件が整ってしまっているということですから、雨の季節を迎えて、特に山間の地域では注意が必要です。