少し前になりますが、映画「テルマエ・ロマエ」(武藤将吾脚本・武藤英樹監督)を見てきました。既に興行収入が50億を超え、主演の阿部寛さんは、ロケ地となった東京銭湯「稲荷湯」から50年無料入場券を贈呈されたそうです。
ヤマザキマリさんの原作漫画やアニメは知らなかったのですが、テレビCMは見ていたので、「古代ローマの大浴場設計技師が、現代日本のタイムスリップしてのドタバタ」、のような認識で見にいきました。
以下ネタバレあり。
タイムスリップといっても、失業していた風呂設計技師が、古代ローマと現代日本を何度も往復して、日本の風呂文化を古代ローマに取り入れて成功していくという本線があります。
笑いのツボは、ローマ人から見た日本の銭湯や温泉風俗、ウォシュレットなどに素直に感動するところ。
そして、日本人を「平たい顔族」と読んで、タイムスリップではなく、同じ時代のどこか奴隷の国に紛れ込んだと思いこんで、技術に驚きながら、「奴隷の癖に」と、いろいろとつぶやくのが面白い。
それと、ローマ人に見える「濃い顔」のキャストがいいですね。阿部寛はじめ、北村一輝、宍戸開、市村正親などが、古代ローマ人の貴族や皇帝として出てきます。いや、実に嵌っている。
イタリアにはアジア系の人もいるようですから、彼らのローマ人ぶりは通用するのでは、と思ったりします。
漫画の段階では、原作者のダンナがイタリア人ということで、いろいろ監修は受けているでしょうが、ローマの歴史や戦争、権力闘争などの真面目風の展開も、上映が決まった本場イタリアでも、ネタでいいから受け入れられるといいですね。
ただひとつ残念なのは、ヒロイン役の上戸彩さんの露出がまったくないところ。別に、オールヌードになる必要も必然性も全くないけれど、風呂の話で、温泉場の娘の役なんだから、水戸黄門の入浴シーン程度のサービスがあってもいいのではと思いました。もう、子供じゃないんでからw
ま、気楽に楽しめる映画です。そしてラストには衝撃のシーンが・・・
仙台でもまだ、MOVIX仙台などで上映しているようです。