士郎正宗原作、黄瀬和哉監督、冲方丁構成・脚本のアニメ映画「攻殻機動隊 ARISE border:1 Ghost Pain」を見てきました。
折角ご紹介するのに、2週間限定公開だったと今頃知りました。仙台ではもう上映終了しました。。。
ARISEシリーズは、攻殻機動隊結成前のオリジナルストーリーで、冲方丁脚本の全4部の構成となっており、第2部は11月30日に公開予定になっています。
さて、当方は、攻殻機動隊を、テレビ篇の動画と劇場版を見ているだけですので、マニアの方ほど深く知っているわけではありませんが、ネット社会、ロボット社会、精神と肉体など、面白いテーマが織り込まれているのが興味深く、毎回楽しみにしています。以下ネタバレあり
さて、今回の映画は、公安に所属する以前、「電脳戦のコンサルタント」で陸軍501機関所属3佐の草薙素子(脳以外は全て胎児の時からサイボーグの「完全義体」)が、殺された上司の謎を解いていくミステリー仕立てになっています。
電脳戦やアクション、少女人形風の自走地雷、タチコマの前身のようなロジコマとか、お馴染みの世界は展開するのですが、人間関係とか謎解きの方が主な感じ。
そして、素子が軍を離れて、警察公安9課のもとに部隊を組織していく動機の説明、といったところでしょうか。
総監督がキャラクターのデザインもされたそうですが、見慣れたいつもレオタードでナイスボディー素子の義体から、子供っぽい肢体、ズラのような髪とか、個人的には正直、イマイチ感がありますw
で、そこは制作者も考えたのでしょう、代わりに女上官で、長身かつ胸の谷間も露に劣情を刺激するw、クルツというキャラクターを登場させています。叶精作さんの画を彷彿させる、欧米風の顔立ちで、今までにないキャラクターですね。
また、アクション・シーンやメカの感じは期待通りとは思いますが、肝心の素子の動きがぎくしゃくしています。わざと、義体の調子が悪い、という表現なのでしょうか。
しかしながら、「あるものが見えず、ないものが見えるという」バーチャルの世界観や、完全義体なのに、痛みを感じるという、脳科学的な話も面白い。
トータルでは、第一部60分の上映が、もっと長く感じるドラマ仕立ててで、シリーズ作のアニメ映画として、面白かったですね。素子の義体以外はwまた、今回は声のキャストも、素子役の坂本真綾さんほか、総入れ替えになっていますが、全く違和感ありませんでした。
ただし、他のシリーズを見ずに、「ゴースト」「義体」など、何も予備知識無しに見てしまうと、ふーんで終わってしまうかもしれません。。。
上映があっという間に終わり、7月26日に早くも、DVDとブルーレイが発売。12月発売の第2部のメディアも既に予約開始と、そっちで展開するつもりなんでしょうかね。
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