リドリー・スコット監督、マット・ディモン主演のSF映画「オデッセィ」(原題MARTIAN)を見ました。
TVCMもたくさん流れているので、あらすじを言っていいと思いますが、火星探査の途中の嵐の中で、死んだと思われた宇宙飛行士が、たったひとり火星に取り残され、救出されるかどうか分からない中で、サバイバルを行うというものです。
食料も水も通信手段もなく、次のロケットが来るまで4年。生き延びられるのか。。。。脚本の構成がすばらしく、いくつかのヤマが分かっていても、手に汗握り、感動してしまいます。以下ネタバレあり。
主人公の専門が、植物学という点がヒント。そして宇宙飛行士として、サバイバル知識も持っています。「アポロ13号」の奇跡の帰還のように、今あるものの中で、科学的知識を総動員して工夫し、やり繰りしていきます。
そしてもう一つ、置き去りにして、地球に向かったクルー、地球で救出案をひねりだす人々、救出か見離すかの決断をするNASAの局長まで、それぞれの立場があるけれど、登場人物すべてが、「科学者」という点が、この映画のポイントです。
やっとひねり出した、地球からの救出ミッションは失敗、苦境に陥った時には、思わぬ「敵」から手を差し伸べられるのですが、そのセリフがいい。「科学者同志の話しをしよう」
政治でもなく、経済の利害でもなく、科学者の誇りのために、何をすべきか。何のために科学をしているのか。もっとも大切な価値は何か。世界の共通語。
もう一つ、大きな見どころとして、「ボーン・アィデンティー」のマット・デイモンらしい肉体美から始まり(自分で手術するシーンは「痛い」です)、映画の終盤、再びバック・ショットの裸体が出て来るのですが、びっくりします。
短い時間ですが、良く見て下さい。CGでないとしたら、彼は命掛けで、この映画に出ているのではないかと。。。勝手に感動してしまいました。
入試の2次試験が終わったら、ただただ、この映画を楽しんで頂きたいですね。