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映画「無伴奏」を見る

高校時代を三女で実際に過ごしたという、作家小池真理子原作の映画、「無伴奏」(矢崎仁司監督)を、仙台市青葉区(地下鉄北四番丁駅下車徒歩8分)の、「フォーラム仙台」で、見てきました。

若干ラブシーンがあるので、R15+指定ですが、高校生以上は見ることができます。

無伴奏 (新潮文庫) -

70年安保の頃の仙台が舞台。原作内容については以前も書いたので触れませんが、ほぼ原作に忠実に作ってある感じです。知ってる方は安心して見られる半面、意外性は少ないかも。以下ネタバレあり。

最近は、確実なヒットを狙って、ベストセラーや漫画の実写映画化などが盛んですが、個人的には、映画は、たとえ原作を知らなくても、忠実でなくても成立する、独立した作品であるべきと思っています。

この映画は、原作に忠実な構成ですが、後半で様々なエピソードを、ぽんぽんと出してくるので、初めて見る方には、少し、あれあれという感じもあるかもしれません。70年代をリアルに過ごした方には、世の中の動きと青春の空虚感の狭間の感じは、共感できるのかも。

また、冗長になるからでしょう、年を取ってからの回想シーンである、原作のプロローグ、エピローグは省かれています。それ自体は面白いので、本で読んでみてください。

さて、学生運動っぽいことはしているが、実は、自意識過剰で「平凡な」17歳の仙台三女(ママ)高生、野間響子を成海璃子さんが演じています。

予告編からは、もっと大胆なシーンも期待していだのですが、M学院女子高生エマ役の遠藤新菜さんが、バストトップも露わに思い切っているのに比べ、いささか中途半端感はぬぐえませんねwそれでも大人になった成海さんが、年頃の女性の揺れ動く感じを、良く出しています。

響子の恋人の東北大生、渉(池松壮亮)と彼の友人、関(斎藤工)の演技は、原作ではもっと激しくなるはずですが、さすがに高校生でも、見られるように、ほどほどになっています。

仙台でのロケの舞台はいろいろ出てきますが、現在の仙台を使っているので、アーケード街とか、大崎八幡の石段とか、ちらっと出てきます。バロック喫茶「無伴奏」は、もう無いので、オレンジ色の看板、壁に埋め込まれたスピーカーほか再現しているようです。私が知ってる最後の頃の店は、椅子がビニール張り、スピーカーは床置きだったような気がしますが、どうでしょう。

ロケ地として、仙台三桜高が出ていたのには、驚きました。在校生だった小池さんの原作で、舞台も昔の三女ですから、当然ともいえますが、内容がちょいと、今なら問題になるものですからね。しかしこれはモデルがあっても、あくまで創作ということで、撮影に協力されて良かったと思います。

一応、制作側も気を使って、「仙台三女高」と、あくまでフィクションを強調しているわけですが、なんで東北大の方は実名なのw

それから、これから東北大を受験される方や、ロケ地巡りをされる方に言っておきますが、

齋藤工みたいな学生は・・・

 
いねーよ。