映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』を観る

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映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』を観ました。カタルシスのある、楽しい映画です。

宮藤官九郎作・監督の、TOKIOの長瀬智也が赤鬼ミュージシャン、神木隆之介が事故で地獄に落ちてきた高校生役で、W主演。エンターテイメントなロック・ミュージカル風?

きっと、ロックに詳しい人なら、より笑える、パロディーが散りばめられているのでしょうが、私の知ってるミュージシャンでは、チャー、ローリー、憂歌団のボーカルの人、シシド・カフカなど、鬼のメイクで演奏してました。以下、ネタバレあり。

映画の内容は、修学旅行のバス事故で、「間違って」自殺と見なされ、地獄に落ちた高校生(神木)が、閻魔大王(古田新太)に音楽でアピールすることで、転生を図り、畜生となって、好きな女の子(森川葵)や、地獄で鬼となり、音楽を仕込んでくれた元音楽スタジオの兄ちゃん(長瀬)の、恋人(尾野真千子)やその子供に、会いに行くという、地獄には似合わない、妙にヒューマンな物語。

ヘビメタ?音楽のパロディの他に、「かっこいいから地獄に落ちた」、「天国は地獄より地獄だ」、そして「色んな嫌な事はあるけど、生きてるって素晴らしい」などど、決め台詞と共に、エンタメの裏のテーマも見えてきます。

地獄の責め苦のシーンも、結構細かく描写されますが、どこかお化け屋敷のような、敢えてチープな感じの特殊メイクなので、怖くありません。女優陣は鬼のメークで、誰が誰が分からないのが、気の毒ですがwみうらじゅんさんも地獄の亡者でちょい出てますw

宮藤氏のいる劇団「大人計画」のメンバーが多数出演していますが、主人公を地獄まで追いかける女子高生役での、皆川猿時は勘弁してほしいですねwまあ「ブス」と言われたり、グロい変身があるので、女優にやらせるわけには、いかなかったのでしょう。

演技では、音楽と共にノリノリの長瀬もいいですが、ちょっと病んだ感じの恋人役で尾野さんが、快演。ひとり真面目に芝居してます。

それと神木は、髪を伸ばしてる写真だけみると、女の子のように見えてましたが、映画に入るとウザい男子の感じをいかんなく出しています。23歳でも高校生役いける。

また、宮澤りえさんに、発情した犬に絡まれる役までやらせるとは、さすが、官九郎、というところでしょうか。

自分は、本来、ヘビメタの大音量は苦手なのですが、映画の要所で、ダジャレ的にシャウトしたり、ソロギター合戦などで面白く、地獄の鬼ミュージシャン達がライブを繰り広げるので、苦になりませんでした。が、大音量を楽しむためにも劇場で見た方がいい映画ですね。

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