第40回日本アカデミー賞で、『この世界の片隅に』が、最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。おめでとうございます。
この賞の作品賞では、そもそもアニメ映画は、一般映画と区別してのノミネートになっています。ちなみに、『君の名は。』は、脚本賞、音楽賞を受賞しています。
他の多くの方と同様、いろいろな賞を受賞すること自体より、これをきっかけに、多くの方が、このアニメ映画を見てくれるようになる事が、何よりうれしいです。
ファンタジーではなく、しっかりと調べ、史実と向き合いながら、尚、おとぎ話のようなテーストを持たせて、悲しみ、そして希望を、見せてくれています。
誰かにすすめたくなる映画、語りたくなる映画です。
さて、今年の日本アカデミー賞では、東宝肝煎りとはいえ、『シン・ゴジラ』が、最優秀作品賞を始め、監督賞、照明、撮影、美術、録音、編集と、スタッフ部門を総ナメにしているのが、注目されます。
「こんなのゴジラ映画と違う」という意見の方もいるようですが、それこそ、怪獣映画ではなく、新しい「映画」として、ゼロからゴジラを作りあげた、スタッフの努力が、同業者と、観客のこころをとらえた、ということでしょう。これも素晴らしいですね。
尚、日本アカデミー賞は、映画業界に3年以上携わった協会員の投票によって、選出される事になっています。