西村京太郎著『十津川警部 仙石線殺人事件』を読む

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5月に出版された、西村京太郎著十津川警部 仙石線殺人事件 (FUTABA NOVELS) – を読みました。

御存知トラベルミステリーに、ついに仙石線が登場。

このシリーズは、1冊だけ大昔に読んだ記憶がありますが、ご当地ものということで、久々に読んでみました。

十津川警部 仙石線殺人事件 (FUTABA NOVELS) -

ミステリーなんで、細かい点は省きますが、海上ホテルとして利用されていた豪華客船が、震災で沈没。

篤志家?の資金協力で、5年ぶりに引き上げてみると、2億円のプラチナと白骨死体が残されていた・・・と、導入は船を引き上げる必然性が語られ、当然、なぜそこにプラチナが、という謎解きが始まります。
 
さらには、プラチナ輸送途中の陸前赤井駅の爆破事件、松島海岸での殺人と、怪しい事件が続きますが・・・

時空を超えた闇資金の話など、トラベルに様々な物語を乗せて、安定運行の読み心地です。

鉄道ファンならずとも、思わず、キーとなる時刻表を検索してしまいますが、ちゃんと実在のテーブルを使ってるんですね。お約束なんでしょうか、うれしくなります。

新書版で、大きな活字。ルビも振ってあり、2時間ほどで読み終えられます。仙石線で松島、石巻、さらには石巻線で女川などにJRで向かわれる方の、車窓のお供に、もってこいですね。

被災地で殺人事件とか引き上げとか、中にはナーバスになられる方もいるかもしれませんが、その場合は読むのは控えられて。

私は、6年たって、ようやく、普通にフィクションのエンタメの舞台として、仙石線とその沿線の街が出て来るのを、ありがたいと思っています。

ちなみに、テレビの2時間ドラマで、一番多く十津川警部を演じたという渡瀬恒彦さんが、もう、いらっしゃらないのは残念ですが、また、新たな俳優さんで、ドラマ化され、街々を取り上げてくれれば、それも観光復興になるのではないでしょうか。

十津川警部 仙石線殺人事件

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