映画『ミックス。』を見る。シナリオが出色の出来!

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先日、新垣結衣、瑛太主演、石川淳一監督の映画、『ミックス。』を見ました。脚本は古沢良太

テレビの予告CMを見ても、卓球を題材にして、ガッキー目当ての客を取り込もうとする、(でも、ガッキー出てるなら、それでも行くのですがw)御軽い卓球映画と侮っておりましたが、これは、実に面白く、爽快。

昨今は、漫画が原作で、若者のSF直球ラブ・ストーリーが全盛ですが、この映画は、20代後半以降で、ちょいと、恋愛、仕事、自分探しに疲れてきた方、社会の理不尽にやるせなくなっている方に、お勧めの映画です。

オジナルと思われる、古沢良太のシナリオが良く計算されており、随所の小さな「予想外」が、気持ちよく繋がっていきます。

以下、ネタバレあり。

福原愛さんを彷彿させる元卓球少女で、普通の女の子の幸せを求め、卓球をやめて15年のヒロイン(ガッキー)と、ボクサーの上位ランカーだったが、妻の上司を勘違いの嫉妬で殴って、すべてを失った男(瑛太)が、ヒロインをそでにした卓球の代表クラスの選手(瀬戸康史)とその恋人(永野芽郁)を、男女混合ミックス・ダブルスで、破ろうというのが、メインストーリー。

ミックスダブルスなら、プロレベルの選手にも対抗できるのでは、というのですが、そこはあまり深く突っ込まずに。ワケあり中華料理屋の夫婦(蒼井優、森崎博之=このふたりおモローw)の力もかりて、とにかくトレーニング。

そこに、亡き母親(真木よう子)の残した卓球クラブに何かを求めて集う、老若男女(広末涼子、、佐野勇斗、遠藤憲一、田中美佐子)の人生模様もからんで、スピーディーに展開しています。

全日本選手権のミックスダブルスの県予選に出て来る、選手の配役も豪華。吉田剛太郎、中村アンが県警の選手役でてきます。モノホンの選手も出てきますよ。

ただ、試合に勝とう、というスポ根だけでなく、「ふつうの幸せ」「人生の目的」という事を、様々なアクシデントの中で、見せてくれる脚本は素晴らしいと思います。

試合のシーンでは、流石に、役者がプロ並みとはいかないですが、選手紹介の時に、「裏裏シェーク前陣速攻型」のような、ラケットのタイプと攻撃スタイルを合わせた専門用語?がいちいち出て来るのが、なんかエヴァの使徒の紹介のような雰囲気で、面白かったです。卓球やってる人は、おっとなるのかな。

とにかく、お目当ての俳優は、楽しく演じてるのが分かるし、予定調和だけでない、ほろ苦も感じつつ、見終わった後にカタルシスが得られる、楽しい映画です。

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