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百五十年の時を超えて、銘酒「会津中将」に酔う

11月下旬、会津若松市で、200年以上の伝統を持つ会津の蔵元、「鶴乃江酒造」の七代目、林平八郎社長と、娘さんで東京農大醸造学科出身、一級酒造技能士の杜氏である、林ゆり取締役から、直接お話を伺う稀有の機会を得ました。

約1000石(一升瓶10万本相当と教えて頂きました)という、小振りな蔵元さんという事ですが、自動圧搾ろ過機を使わず、槽搾り(ふねしぼり)という、酒袋に小分けした醪(もろみ)を、調整しながら搾るなど、伝統の手作りに拘りながら、東北を代表するお酒を、生み出し続けている蔵元さんなのです。

鶴乃江酒造さんの純米酒「会津中将」は、仙台国税局の平成30年度東北清酒鑑評会で最優秀賞(1位)授賞。

しかも、平成25年からできた最優秀賞を、平成26年に次いで2回授賞しています。

さらに、同社のこの道40年の大杜氏、坂井義正さんは、会津の杜氏で、二人しかいない「現代の名工」(厚生労働大臣表彰)に、今年選ばれたというW授賞。

日本酒好きの方なら、知らない人は、いないのでしょうが、プロお墨付きを何度も受けている凄さに、びっくりしました。

会津という気候風土に加え、名工と研究熱心な若手杜氏、後継者もいて、東北に敵無しという感じです。

知人の紹介で、酒造りの最盛期に、お訪ねしたにも拘わらず、七代目が快くお話し下さったのも分かります。

さらにさらに、ゆり杜氏が作り上げた、主に女性向けのブランド酒「ゆり」も、去年、米国トランプ大統領が来日した時の晩餐会で饗されたという(しかも同社の人が知らない内にw)、もう、どんだけ~という蔵元なのです。

とはいっても、味覚というのは、人それぞれ。自分も、会津の居酒屋で、純米酒「会津中将」、「ゆり」、「永寶屋」、「夢の香」(福島の酒米、夢の香使用)を頂いてみました。

トウシロながら、自分が頂いた感じは、純米酒「会津中将」は、お米の豊潤な香りが心地良く、最後にキレがあるというか、強さがある、キリっとしたお酒です。

また、女性向けとして作られた「ゆり」ですが、初めは飲みやすく、これまた最後にキレがある辛口。日本酒を呑み慣れた女性にこそ、受けるんじゃないでしょうか。

さて、各種の「会津中将」など、鶴乃江酒造さんのお酒ですが、ネットで売ってるところもありますが、ゆり杜氏によれば、やはり、酒屋さんで買ってほしいとのことでした。

仙台では、錦本店(青葉区錦町公園近く)、八重樫酒店(仙石線榴ヶ岡駅そば)さんをご紹介いただきました。

最後に、最も、聞いてみたい事を、ゆり杜氏に伺ってみました。「どれもお勧めとは思いますが、まず最初に頂くとしたら、どのお酒ですか?」

答えは、「まず、純米酒の会津中将を飲んでみて下さい」とのことでした。

確かに、香り豊か、旨し!

今年は、戊辰150年ということで、河北新報でも特集<奥羽の義 戊辰150年>を連載していますが、会津藩の歴史と白虎隊、そして山本八重役の綾瀬はるかさんを思いおこしながらw、「会津中将」を頂くと、しみじみと、そして、さわやかに酔えるのではないでしょうか。

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