3月6日の全国公開に先駆けて、東北4県で公開されている映画『星屑の町』(原作・脚本:水谷龍二、監督:杉山泰一、音楽:宮原慶太)を観てきました。
出演は、6年ぶりの映画出演となる、のん(能年玲奈)、太平サブロー、ラサール石井ほか。
地方回りの売れない超ベテラン、ムード歌謡コーラス・グループ「山田修とハローナイツ」の涙と笑いの物語、そして歌謡ショーという、25年も続いた人気舞台の作品に、ヒロインのんを加えて映画化したということです。
舞台の方は、存じ上げないのですが、映画の方も、同じキャストということで、ワケアリメンバー達の息のあった掛け合いが、切なく、そして面白いです。
そして、岩手の純な男の、泣かせどころもあります。男はつらいよ。
「山田修とハローナイツ」のメンバーそれぞれの、個性が際立っており、演技も舞台のような演出になっていたのが、むしろ映画的に良かったです。
さて、自分的には、「あまちゃん」からの「のん」ファン目線で見た時、岩手の某村で、歌手を目指しながら、うまくいかず、ある理由から、グループのボーカルとして入って、なんとかスターを目指すあたり、「あまちゃん」の後日編的ストーリー、役どころ、の感じがしました。
ですから、東北弁?(舞台は岩手県の某村という設定)の、のん演じる「愛ちゃん」も自然に、大人になった、あまちゃんとして、見てしまいます。嵌っています。
ただ、すでに少女から大人になった、のんの圧倒的な美しさと表現力、陰影は、すでに青春ヒロインの枠を超えて、溢れ出しています。
物語の最後の方で、意外な愛の過去も出て来て、決意のセリフがあります。
それが、役者としての「のん」にも重なって、これから、「あまちゃん」の能年さんではなく、もっと本来のポテンシャルを発揮した、新しい役柄に挑戦してほしいというスタッフの期待、「あまちゃん」からの、卒業式の映画になっていると思いました。
「あまちゃん」ゆかりの久慈などでロケが行われ、地元の方も、すでにご覧になってる思いますが、どう思われるでしょうか?
それにしても、映画見てから公式サイトを見て、同感だったのが、歌謡ショーの衣装でキめた、のんが、完全に「マイ・フェア・レディー」。
翻案物でやらせたい役ですねw
これからは、今、この時でないと、できない様々な役柄に、大いに挑戦して貰いたいと思います。
さて、最後に、付け足しのようになってしまいますが、この作品では、「恋の季節」「宗右衛門町ブルース」「ほんきかしら」「新宿の女」「中の島ブルース」など、お馴染みの昭和歌謡が楽しめます。
さらに、オジナルの昭和テイスト「MISS YOU」、「シャボン玉」もいいですね。
のんは頑張って歌ってますw。戸田恵子さんは、声が若いし、歌謡曲歌ってもうまい。大平サブローさんも、渋い声で聴かせてくれます。得した気分です。
尚、現在、宮城県の映画館では、チネ・ラヴィータ仙台、イオンシネマ石巻、イオンシネマ名取で上映中。
新型コロナウィルスの件で、映画館も、どうなるかわかりません。
映画館は条例により、空調は、しっかりしてるはずですので、すいてる時を見計らって、今のうちに見てしまった方がいいかもしれません。