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映画「アバター」を見る


アバター (ジェームズ・キャメロン 監督) [DVD]

「アバタもえくぼ3D」ということで、3D映画の本命といわれる「アバター」を見てきました。監督はジェームス・キャメロン

結論から言うと、これは3Dを楽しむというだけでなく、仕事として画像に関わる方に必見の映画といえます。動画、CG制作者はもちろん、イラストレーター、デザイナーなどは、見ておいて損はないと思います。

2億ドルとも言われる資金をかけて、最新のCGとカメラ技術を集めると、こうなるという見本。技術的には、ドルビー3Dというのでしょうか。

3Dの具合としては、飛び出し感より、「奥行き感」に神経を使っているようですね。昔、科学万博で見たような、客席にぐーっと、ろくろ首が伸びてくる、というようなことはありませんが、「妖精」が浮き出てくるでしょう。以下、ネタばれあり、ご注意。

監督は、日本のアニメにも精通しているようで、内容的には、宮崎駿のアニメに慣れている日本人には、お馴染みのモチーフ。地球人側が侵略者というか「エイリアン」の立場になって、自然豊かな惑星「パンドラ」の資源を、力づくで奪うというお話。

主人公は、スパイとしてパンドラ星人「ナヴィ」を探るため、自分の分身「アバター」である人間とナヴィのキメラ生体?にネットで接続して、ナヴィとして生きていくのですが、いつの間にか、相手側にシンパシーを感じて・・・という展開。

背景的には、天空の城や風の谷を3Dで実写風にすると、こうなるか、という感じです。恐竜時代を思わせる翼竜のような生物も作り物を感じさせないリアル感ですね。

また、足の不自由な主人公が、アバターを通じて自由に動ける体を手に入れるというのは、最近のロボット研究にも通ずるともいえるし、ネットでの意識の拡張感は「攻殻機動隊」で、海兵隊風の地球軍側のモビルスーツは「ボトムズ」のようでもある。

実はストーリー的、SF的には、つっこみ所満載ですが、これはファンタジー映画。圧倒的なリアル感の前には、それらはあまり重要ではありません。

むしろ、画像技術だけででなく、演出として3D表現を高めているところにも感心しました。

例えば、未来の透明型ディスプレーを持ち歩くのですが、これも奥を透けて見させて、奥行きを感じさせる工夫かと思います。実用的には透けない方が見易いでしょうけど。

また、高所にあるハンモックの網を通して見る谷底とか、集団の中に入り込んでいるように歩かせるなどなど。

仙台・宮城で3D版を上映しているのは、以下のシネコン。通常版は他の館でもやっていますが、3Dで観ないと意味が無い映画です。

MOVIX仙台
ワーナー・マイカル・シネマズ 名取エアリ

109シネマズ富谷

ワーナー・マイカル・シネマズ 新石巻

シネマ・リオーネ古川

自分はMOVIX仙台で、出遅れて開演30分前に劇場に着いたため、最前列という最悪のポジションで観ました。それでも、かなりの立体感はありました。冬休みの土曜の仙台でしたが、意外に空いているともいえますね。席が予約可能な館もあるので、できればナイスな席をチェック。

入場時に3D用のメガネを300円の追加料金を払ってレンタルします。眼鏡の上からもかけられますが、私の場合少し緩んでいて、手で押さえながらの鑑賞になりました。前の人の指紋などがついているので、油のとれる眼鏡拭きを持参されることをお勧めします。

2時間50分と長い映画ですが、飽きることはないでしょう。ただ、ジェットコースターのような感覚があるので、乗り物酔いしがちの方には、注意が必要です。また、目を酷使しますので、体調は整えて。本来は字幕版を観るべきなんでしょうが、画面に集中するには、日本語吹き替え版でもいいかも。

また、現時点では、MOVIX仙台での字幕版の終了時刻が地下鉄の最終より後だったりしますので、ご確認を。