選抜甲子園に出場していた、東北代表(21世紀枠)の石巻工業高校は、鹿児島の神村学園に5-9で破れ、1回戦敗退となりました。
しかし、昨日の、阿部翔人主将が、部員全員の声を集めた素晴らしい内容の選手宣誓を、ひとつも澱むことなく堂々と行い、宮城県の高校球児の声を代弁してくれたと思います。
今日の試合も練習不足は否めない中、5点取ったのは次につながると思います。
1、2年生には夏がある。もう一度、野球に没頭して、甲子園を目指していただきたい。お疲れさまでした。
阿部翔人主将の<選手宣誓全文>
宣誓。東日本大震災から1年。日本は復興の真っ最中です。
被災をされた方々の中には苦しくて、心の整理がつかず、今も当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみに暮れている方がたくさんいます。
人は誰でも、答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。
しかし日本が一つになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。
だからこそ日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう。日本の底力、絆を。
われわれ高校球児ができること。それは全力で戦い抜き、最後まで諦めないことです。
今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。
被災地の心情をしっかりと捉え、自分たちの言葉で決意を語る、名文だと思います。