昨年秋から改修のため休館していた仙台市博物館が、3月末に再開しました。
初の特別展は、4月24日(金)から、、世界遺産の奈良薬師寺の仏教美術展を、東日本大震災復興祈念として仙台限定で行う。「国宝 吉祥天女が舞い降りた!―奈良 薬師寺 未来への祈り―」展です。6月21日まで開催。
午前9時~午後4時45分まで、開催。入場料は大人1300円(前売り1100円)、高校・大学1000円、小学生600円。月曜休館(ただし4/27と5/4は開館)、5/7も休館。
1300年以上前に天武天皇によって建立された、薬師寺所蔵の、国宝「吉祥天女像」、「聖観世音菩薩立像」「薬師寺東塔水煙」はじめ、重要文化財の「弥勒菩薩坐像」、「大般若経」、「地蔵菩薩立像」など、数百年から千年を超えた仏像や絵画など、貴重な文化財ばかりです。
人々の苦しみ、悲しみを救うため、供養のために作られた仏像。
この展覧会のために、シンボルロゴを作った、米米クラブ・アーティストの石井竜也さんが、インタビューで、とても印象的な事を言っていました。
「どうか、この仏様の前に立って、こころの中で『苦しいんだ。辛いんだ。悲しいんだ。』と思い切り叫んでください。他のどの人にも言えなくても、仏様はそれら全てを受け入れてくれます。」
同じ被災地でありながら、あまり取り上げられない茨城県出身の石井さんは、これまでも、支援活動を積極的にされているそうですが、ほかのタレントの人とは一味違う、深い理解をされていると思います。
薬師寺さんのご厚意によって開かれる稀有な展覧会。美術として興味がある方も、こころに割り切れないものが残る方も、行かれてみてはどうでしょうか。