3月12日に開かれた、東北大学病院広報室で開催している一般向け健康セミナー、「からだの教室」シリーズの、第10回「定年までに身につけたい眠りの極意」に参加しました。
別に定年ということでなくても、眠りの極意は身につけて、ぐっすり眠りたいですものね。
講師は、東北大学医学部の尾﨑章子教授。専門用語を極力避けた実に分かりやすい話と、すこしだけ安眠に向けての実践講習もあって、とても、大変有意義でした。
当日朝の地震で目が覚め、寝不足気味(必ずしもそうでない事が後で判明w)で会場に行ったのですが、とてもいい話で、眠くなりませんでした。
で、多岐に渡る話の中で、一番強調されていたことを、私なりに解釈すると、「不眠だ」と思うから「不眠」になる、主観が左右するというものでした。
いわゆる健康情報番組では、あまり言わないことですね。勿論、身体的な病気の場合は別ですが。
例えば、いままで支障は特に感じなかったが、6時間では寝る時間が少ない=不眠は良くない、だから8時間寝る、といった行動がかえって、睡眠の質を下げてしまう事が多いとか。
不眠症の最新の定義の中にも、何時間眠れないとなど、数値的な項目が削除されて、1.「寝付けない」「夜目が覚める」「朝早く目が覚める」の不快な症状により、2.日常生活に支障をきたす状態が、3.3か月以上続く、という表現になっているそうです。
個人差もあり、上記3項目全部が揃っていなければ、不眠症でなくて、一時的に眠れていないだけかも。多少睡眠時間が少なくても、日常で調子が普通なら、気にしない。無理に寝ない。眠くなったら寝ればいい。不眠だと思うと、眠れなくなるw。
眠りにいいのは、毎朝一定の時間に起き、日光を浴び、昼間は起きて適度な運動。寝る前は、リラックスのために、筋肉の緊張をほぐし、マインドフルネスの禅的な「瞑想」で、自分の心配事を外から見て流す、寝酒は睡眠を浅くしていくから止める、等々。
経験的にやっていたことの確認や、初めて聞く、安眠への手がかりの一端を教えて頂きました。
ただし、夜勤など交代勤務の人は、昼に、足りない分は絶対補う必要があり、勤務中の仮眠では、可能なら、朝方が体温が下がる睡眠のコアタイムなので、そこで仮眠とれれば取るのがいいとの話も。
個人差も大きく、ライフスタイルで、やるべき事に違いが出ます。これ重要。
詳細は、公式HPに後日アップされるそうですから、チェックしてみて下さい。