日本時間1月15日13時頃に、日本から8000km離れた、南太平洋のトンガ諸島の海底火山、「フンガトンガ・フンガハーパイ」が大規模な噴火を起こし、その影響とみられる津波が16日深夜までに、日本の太平洋沿岸全体に、数十センチから1mとなって押し寄せました。
仙台の方も、16日0時の津波注意報のエリアメールの音に、びっくりされたと思います。
日本の沿岸全体に津波注意報のほか、当初は奄美地方、16日午前3時になって岩手県沿岸に「津波警報」が出されましたが、幸い奄美で1m20cm、久慈で1m10cmをピークに増えることはなく、人的被害はなかったようです。
今回は、海底火山の噴火で100年の一度クラス、噴煙は上空1万6000メートルを超えるという、巨大なもので、その衝撃波(空振)で、海面の波と大気が共鳴して津波が増幅されたらしい、とのことです。
8000kmも離れた北海道まで、2hPa気圧が上がるというものすごいパワー。
現地トンガでは80cmでしたが、日本を含む環太平洋全体、アラスカ、カルフォルニア、チリまで最大で1m近い津波が到達したようです。
ただトンガ諸島では、すぐに津波が来て、通信も途絶してるので、心配です。
火山の噴火による世界規模の津波というのが、稀有の現象で、メカニズムは未知。
日本では、通常の地震の津波より、2時間も早く到達したというのですから、怖いですね。
気象庁も初めは予測しかねたようですが、実際の潮位の変動を見て、侮らずに、注意報、警報を出したというのは良かったです。
たとえ50cmの津波でも、車のドアは開かなくなり、人命にかかわることなので、何度でも押し寄せ、後の方が大きくなる、という警告は繰り返して当然です。
結局、仙台港は70cm、石巻は50cm(16日7時で増加中、にはびびりましたが)の潮位アップでした。
これでも、注意報、警報を知らずに、沿岸で作業していたら、たいへん危険な事になっていたと思います。
尚、1月16日14時には、注意報、警報はすべて解除になっています。
それにしても、地球のパワーって凄すぎます。
参考:2022/1/16日経新聞電子版:「100年に1度」大噴火 衝撃波が太平洋揺らす