仙台にも、連日落語などが行われる寄席=定席があるとは、知っていたのですが、中々行く機会がなかったところで、次の正月は、初詣、おせちにテレビだけでなく、何か正月らしい事をと思い、「魅知国定席 花座」の正月公演を年末にネット予約、1月2日行ってきました。
折しも、元日の能登地震の後、東日本大震災の事も思い起され、気持ちが落ち込んでいたところ、思い切り爆笑できて、癒されました。
災害時に、爆笑とは何事かという方もいるかもしれませんが、今はプロの方に救助、支援を託す時期。
他の地域が、自粛自粛で、経済が縮小し、個人が元気をなくしては、これから続く支援もできません。
そういう意味でも娯楽を見て、それを支えるのも、また、芸人さんたちが、いろいろ支援活動に取り組めることにもつながると思い。
まあ、マジ話はこれくらいにして。
とにかく正月興行で6組2時間半もの演芸を、文字通り間近に見れて、大いに笑い、また元気が湧いてくる、いい公演でした。
3000円は安い!だったら1万、それは高いかな?w
さて、ほぼ初心者なのに、エラそうに感想を。
- 前座:桂しゅう治「初天神」
初っ端なんで、噛んだり、たどたどしいかったりするかな、と思ったのですが、滑らかな話で、親子の掛け合いの世界に、すぐ引き込まれました。プロです。失礼ました。朝一公演ですが、あったまりましたね。 - まつトミ 仙台弁で掛け合いのお姉さん方の漫才コンビ
仙台ローカルネタ、仙台弁を駆使して、笑わせてもらいました。年末は、浅草でも漫才してたそうです。仲入りの間の舞台転換のつなぎのトークも面白い。舞台から降りてくるので、近い近いw - びり&ブッチィー クラウン
ベテランピエロの二人組による、かけあいパントマイムと、ジャグリングや帽子をつかった芸。ふとっちょブッチィーさんの、ユーモラスなパントマイムは、特に場内が沸いていました。 - 二つ目:桂南楽「猿後家」
この落語も聴いたことあるな、と思ったものですが、南楽さんの風貌はまさに、この話にぴったり。
見た目だけなく、ユーモラスなキャラクターで、枕だけで凄い笑いを取ってました。
話にも緩急があって、分かっていても面白い。笑った、笑った。 - 鼓風☆響(和太鼓・三浦公規、津軽三味線・織江響)
和太鼓と津軽三味線男女デュオ。
至近距離で響く、大きな鼓形の和太鼓と、津軽三味線女性日本一の迫力のある演奏。
オリジナルの和風曲の他に、ピアソラのリベルタンゴまで挑戦しているが、おっと思いました。 - 真打ち:三遊亭遊雀 「富くじ」
まさに正月らしい景気のいい話で、大爆笑です。見た目はヤクザの親分みたいな遊雀師匠ですがw、素朴な宿の主人から、ちょい悪でも抜けている男、そしてあだっぽい女郎まで、見事に可笑しく演じ分け、それぞれの人物が想像でてきてしまうのだから、凄いです。
ところどころで大笑いを呼び起こす、変幻自在の名調子。まさに真打。「ああ今日来て良かったな」と、こころの底から思いました。笑いで涙目になりながら。
以上、なんとなく聞いたことのある(有名な)落語も、当方初心者なんで、タイトルは知りませんでした。
しかし、今は、ネットで、キーワードをいれると、分かっちゃうんですね。
ちなみに、場内は撮影禁止ですが、当日の雰囲気が分かる動画が、公式チャンネルにアップされていました(令和6年ですw)。👇
花座は、満席でも40人定員と、ミニミニホールですが、その分、臨場感が凄い。
東京などの大きな演芸場とは違いますね。
全員かぶりつきに近く、とてもアットホーム感じになります(客層次第かな?)。
この日は、結構若い人も来ていて、意外でした。
尚、2月公演は余席があるそうです。平日休みの方、接客などでお疲れの方は、気分転換にいいかも。
花座は、仙台三越のすぐ近くで、東一番丁通りを挟んで斜向かいの路地北向き。
1Fが、北〇ラーメンのある建物の2階にあります。靴を脱いで入るので、感染予防対策で、靴下必となっています。