「世界遺産 縄文展」で土偶を見る。9/15まで開催

in

このブログにはPR・広告が含まれています

JR東北本線国府多賀城駅すぐそばにある、東北歴史博物館で、「世界遺産 縄文展」に行き、主に土偶を見てきました。

開催は9月15日まで、入場料は、大人1600円です。

遮光器土偶(重要文化財 青森県亀ヶ岡・複製)

今回は上記写真の青森県亀ヶ岡など、お馴染みの遮光器土偶7点や、国宝指定の「合掌土偶」、「縄文の女神」、「中空土偶」が見られ、写真撮影可ということで張り切って、行っていきました。


数千年前の、デフォルメとか抽象化の技術はどこからくるのでしょう。

生命を継ぐ女性に、神のようなものを見立て、縄文人なりの抽象化を形にしたのでしょうが、ほんとうに不思議です。

遮光器土偶は、時代的には、比較的新しいもの(縄文晩期)とはいえ、衣装の文様も凝っており、「飾る」「祭る」という、ただ生きるだけでない、「文化」というものも感じますね。


一方、より古い時代(中期)にも拘わらず、国宝「縄文の女神」のヒップラインなんて、今にも通じる「美」があるではありませんか。

「ズボン」は一昔前のパンタロンみたいだしw

国宝 縄文の女神 山形県西ノ前


国宝「合掌土偶」の方は、仮面をかぶっているようでもあり。ただ、当方の写真の角度では、ややひょうきんな感じになっていますが。

国宝 合掌土偶 青森県風張I


尚、土偶をメインにしている展覧会ですが、「縄文展」ということで、土器や漆器、矢じり、釣り針など道具、ヒスイなどの装飾具、人骨、縄文集落遺跡の写真など、多数展示されています。

釣り針に穿った小さい穴、土器の細かい文様、漆を使った道具など、数千年前でこれほどの技術があったのが、不思議でなりません。


尚、今回の展覧会で、ちょっと残念だったは、亀ヶ岡の土偶はじめ、遮光器土偶のほとんどと、国宝「中空土偶」が複製だったという点です。

保存の都合ほかで、複製展示になる事、それ自体はやむを得ないと思います。

ですが、チラシにも公式HPにも、これとこれは複製であると明記しないのは、ちょっと騙されたようで、残念な気がしました。

勿論、実物か、精巧なレプリカなのか、素人に分かるわけないだろう、と言われればそれまでですが、事前に知ってから行くのと、現地で初めて知るのでは、まったく違います。

これから、京都や群馬にも巡回するようなので、そこは改善すべきと思います。

国宝展示3点のうち、2点は実物展示ということで、それは有難かったです。

カテゴリー