今年夏の佐伯一麦氏とのトークショーでも、ほのめかしがありましたが、佐藤厚志氏が、SNSで、丸善を退職し、11月30日を以て作家業に専念すると、発表がありました。
今後の作品に期待したいですね。
仙台在住小説家作品の図書室/伊坂幸太郎、伊集院静、熊谷達也、佐藤厚志、瀬名秀明、佐伯一麦、三浦明博
佐藤厚志
7月9日(日)13時30分から15時まで、仙台市青葉区の仙台文学館で、同館館長で小説家の佐伯一麦氏と、仙台在住の芥川賞作家、佐藤厚志氏の対談イベント「佐伯一麦 北根ダイアローグ2023 佐藤厚志と語る 」が行われます。
定員は80名で、6月13日(火)必着で、往復はがきに、所定項目を記入の上、申し込み、多数の場合抽選。入場は無料。
佐藤厚志著、『荒地の家族』を読みました。
仙台出身の著者が、仙台市南部の沿岸の街、亘理(わたり)町を舞台にしたということで、震災について書かれた小説という事になっています。
現在、丸善ジュンク堂仙台アエル店勤務の佐藤厚志さんが、芥川賞を受賞した記念で、全国の丸善ジュンク堂の内、hontoポイントサービスに対応している90店舗で、1月22日まで(1/26追記:仙台アエル店は2/28まで)、ある条件により、書籍購入時にhontoポイントが5倍になる、記念キャンペーンを実施しています。
書籍は定価販売なので、せめてポイントで喜びをおすそ分け、というところでしょうか。書籍はなんでもいいようですね。
佐藤厚志著『象の皮膚』を読みました。
アトピーの症状に悩み、差別を受けて孤独だった女性が、職場の中で、次第に自立に向かうお話。
病気にまつわる偏見・差別の言葉と、主人公の職場に現れる、クレーマー達の鮮烈な描写に、たじろぎながら、最後、ぎりぎりの解放感で、非常に心揺さぶられる作品です。以下、ネタバレあり。
初出は新潮2021年4月号。
1月19日に、佐藤厚志著『荒地の家族』が発売になります。
「新潮 2022年12月号」に掲載され、第168回芥川龍之介賞(2022年下半期)受賞。候補作品。芥川賞発表日に発売。(1/19更新)
あの災厄から十年余り、男はその地を彷徨いつづけた。
元の生活に戻りたいと人が言う時の「元」とはいつの時点か――。40歳の植木職人・坂井祐治は、災厄の二年後に妻を病気で喪い、仕事道具もさらわれ苦しい日々を過ごす。地元の友人も、くすぶった境遇には変わりない。誰もが何かを失い、元の生活には決して戻らない。仙台在住の書店員作家が描く、被災地に生きる人々の止むことのない渇きと痛み。