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「私小説家」と評されるようです。
佐伯氏は小説家を目指し、進学校に入りながら就職。様々な職業を経たようですが、「電気工」時代の経験が作品に大きく影響しているようです。そういう意味で、小説ではありませんが、アスベスト禍をレポした「石の肺」は必読です。
新書の「芥川賞を取らなかった名作たち」も分かり易い解説とエグい題名で面白いです。
小説では、ノルウエーに滞在し、現地の人との交流の中から、こころの闇が、氷が解けるように明るくなっていく長編「ノルゲ」がお薦め。
仙台文学館で小説ゼミナールの講師をしていた時、受講生の中に、芥川賞作家の佐藤厚志氏がいたとのことです。
略歴と代表作
1959年宮城県生まれ、仙台一高卒。週刊誌記者、電気工などを経る。文芸セミナーの講師などもされている。「私小説家」と呼ばれるが、アスベスト禍を描くルポ作品などもある。
2020年4月から、仙台文学館館長。
2020年4月から、仙台文学館館長。
1984年『木を接ぐ』⇒ショート・サーキット―佐伯一麦初期作品集
第3回海燕新人文学賞
1990年『ショート・サーキット 』
第12回野間文芸新人賞
1991年『ア・ルース・ボーイ 』
第4回三島由紀夫賞
1996年『遠き山に日は落ちて 』
第1回木山捷平文学賞
2004年『鉄塔家族 上、下 』
第31回大佛次郎賞
2005年『散歩歳時記 』
2007年『石の肺 アスベスト禍を追う 』
『ノルゲ Norge』 第60回野間文芸賞受賞
2008年『ピロティ 』
2009年『芥川賞を取らなかった名作たち 』