伊坂幸太郎著「AX アックス」を読みました。7月の出版ですが、著者久々の単行本です。
連作5作からなり、内2作は新作となっていますが、著者得意の殺し屋ものですが、今回は極度の恐妻家。いや、面白かったです。
ベテランの殺し屋ながら、恐妻家、息子思いが故に懊悩する、という様が滑稽というか、もの悲しくもあり、伊坂ファンの方も納得の出来ではないでしょうか。
謎解きの部分も少しありますが、父親、サラリーマンの哀愁もののようでもあり、そのミスマッチが楽しめます。⇒記念インタビュー
収録作:
AX 初出「小説 野性時代・読切文庫⑨」(2012年1月 角川書店
BEE 初出『ほっこりミステリー』(2014年2月 宝島社文庫)
Crayon 初出「小説 野性時代」第123号(2014年1月 KADOKAWA)
EXIT (書き下ろし)
FINE (書き下ろし)