『伊集院静の「贈る言葉」』を読みました。
これは、2000年から毎年、新聞の元旦号と4月に掲載される、サントリーの全面広告のコピーで、著者が新成人や新社会人に向け著者が贈るメッセージ集です。
今年もたぶん、元旦号の紙面を飾るのではないでしょうか。
まとめて読むとくどい感じもしますが、10年以上著者が贈る言葉は一貫していて、「人生は晴れの時ばかりではない。損得だけで生きるな。つるむな。孤独を知ることは他人を知ること。」「簡単に得たものは簡単に失う」と、徒に馬齢を重ねた当方にも、多く共感できるものです。
損得だけで行動する、楽な道ばかり選ぶ、嫌われたくないから妥協する、それを若い頃から繰り返していくと、結局、何のために生きているのか分からなくなっていくでしょう。
今は、共感できない言葉も、壁に当ったときに、また開いてみると、思わぬ気づきがあるのではないでしょうか。
尚、サントリーの広告の一部なので、必ず最後に酒の話が出できます。
続けて読むと、酔いそうですが、もともと毎年ひとつずつ書かれたもの、ということを思い出していただきたいですね。