佐伯一麦の長編小説『山海記』(せんがいき)が、3月22日に発売されています。
東北の大震災後、水辺の災害の歴史と土地の記憶を辿る旅を続ける彼は、その締めくくりとすべく、大震災と同じ年に台風12号による記録的な豪雨に襲われた紀伊半島に向かった。バスの車窓から見える土砂災害の傷跡を眺める彼の胸中には、クラシック好きで自死した友・唐谷のことなど、さまざまな思いが去来する。現代日本における私小説の名手が、地誌と人びとの営みを見つめて紡ぐ、人生後半のたしかで静謐な姿。
とのことです。
『群像』に2016年から2018年まで、20回にわたって連載したものを単行本化。
電子書籍版も、iTunesを含む各プラットフォームから、発売になっています。