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三浦明博著「サーカス市場」を読む

三浦明博著「サーカス市場」を読みました。

仙台にある「サーカス市場」という裏稼業が跋扈する市場の、怪しい人物たちに引き寄せられる「ふつうの人々」。

男が女で、女が男?妖しい「美形」に引き込まれるサラリーマン、殺された父親が、その市場だけで見せた知らない顔に興味を持つ息子、膝をへし折る音に快感を持つアブナイ男。。。

初出は、「小説現代」に2002-2004年わたって掲載された、同じ舞台設定の5つの短編、「毛鉤女」、「面妖屋」、「裏サーカス」、「黒白天秤」、「袋小路軒」。単行本化にあたり、解決篇ともいうべき書下ろし「膝折男」が追加されています。

比較的まっとうな人物が出てくることが多い三浦作品の中では、毛色が変わっていますが、なんともいえない「ミステリアス」なムードが、とてもリアルな感じで、楽しめます。
もっとも、そんな市場に、行ったことはありませんが。

尚、この作品の単行本(1785円)はアマゾンとhontoのみで入手可能。2009年に出た文庫版は紙本(700円)、電子書籍(578円)でも各プラットフォームで入手できます。

三浦明博 著 『サーカス市場』   [PR]
本購入:amazon 楽天ブックス  紀伊國屋 セブンネット Honya Clubicon 
電子書籍:Kindle honto  Kinoppy BookLive  
発行:2006/03/01 出版社:講談社 紙価格:1785円
ジャンル:ミステリー 形態:単行本