瀬名秀明著「この青い空で君をつつもう」を読みました。著者、久々の単行本。
筆者によると、母校の静岡高校をモデルとした、ということで、同校関係者や静岡の人には、懐かしい、ぴんとくる背景が、散りばめられていると思われます。
また、本の帯にも「青春ラブストーリー」とのキャッチがついていますが、私は、少し違った感想を持ちました。
仙台在住小説家作品の図書室/伊坂幸太郎、伊集院静、熊谷達也、佐藤厚志、瀬名秀明、佐伯一麦、三浦明博
瀬名秀明著「この青い空で君をつつもう」を読みました。著者、久々の単行本。
筆者によると、母校の静岡高校をモデルとした、ということで、同校関係者や静岡の人には、懐かしい、ぴんとくる背景が、散りばめられていると思われます。
また、本の帯にも「青春ラブストーリー」とのキャッチがついていますが、私は、少し違った感想を持ちました。
三浦明博著「ゴッド・スパイダー」を読みました。
筆者の数年ぶりの書下ろし単行本ですが、ネットハッキングと、生物模倣の企業秘密という、二つの題材を織り交ぜた「社会派ミステリー」。以下ネタバレあり。
熊谷達也著「揺らぐ街」を読みました。
東日本大震災を、東京からの視点で描いた作品で、著者一連の「仙河海市もの」のひとつ、スピンオフとも捉えられますが、震災そのものというより、出版業界全体に対する主張を小説にした、すこし毛色の違う作品となっています。
以下ネタバレあり。
熊谷達也著「希望の海 仙河海叙景」を読みました。
2013年から『小説すばる』等に掲載された9つの短編を加筆・修正。連作の形になっています。
伊坂幸太郎著「陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)」を、ようやく読みました。
特技を持つ男女4人のギャングが活躍する「陽気なギャング」シリーズの最新第3作で、前作から9年ぶりとのこと。登場人物も歳を取っています。また本作には、著者の新作を出すにあたっての気持ちなども、書かれています。
最近の伊坂作品の「読みやすさ」から、ことば遊びや、しつこいほどに絡まる言い回しのテイストに戻り、旧作ファンが喜びそうな文体。そして王道の伏線と、どんでん返しが切れ味鋭く、後半にいくほど畳み込まれます。以下ネタバレあり。