12/10、佐伯一麦著『アスベストス』発売

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12月10日、佐伯一麦著の連作小説集『アスベストス』が発売になります。

かつて建築資材などに広く使われていたアスベスト(石綿)。その細かい繊維を肺に吸い込むことで、長い潜伏期間を経て肺がんや中皮腫を発症することから、「静かな時限爆弾」とも呼ばれる。著者は若い頃、電気工事工として働く中、現場でアスベストを吸い込み、今なお後遺症を抱えている。その経験をノンフィクションとして、『石の肺―僕のアスベスト履歴書』に書いたが、本書はその小説版と言える。仙台、ロンドン、東京、尼崎とアスベストの被害に苦しむ人びとの運命を綴った連作小説集。行政の対応が後手に廻り、結果として弱い個人が犠牲となっていく構図は、コロナ禍にも通じるものがある。(リンクは当ブログが付加)

12/12追記:各プラットフォームから電子書籍も発売されました(1800円)。

佐伯一麦 著 『アスベストス』   [PR]
本購入:amazon 楽天ブックス 紀伊國屋 セブンネット
電子書籍:Kindle honto 楽天電書 Kinoppy BookLive AppleBooks 
発行:2021/12/10 出版社:文藝春秋 紙価格:1980円
ジャンル:純文学 形態:単行本